茶遊記

中国茶の物語と評茶、茶館情報のブログ。

南閣茶楼 安徽省淮北市

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               202203南閣茶楼 

安徽省淮北市临涣镇永红村

 

 安徽省にあるずっと行ってみたかった茶館です。淮北市は安徽省でも皖北にあり、南方ばかり住み慣れた私には知らない世界でした。

 

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               店内の骨董品

 

 古い茶館のようですが、建物は内装されてずいぶん新しくなっています。

 この辺りは棒棒茶を飲むのが習慣で、お茶はこれしかありません。30元、50元、80元、100元のセットがあります。大きなポットは一緒ですが茶葉と茶菓子に違いがあります。

 

 茶葉と書きましたが、棒棒茶は正確には祁门红茶の茎茶です。

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             棒棒茶100元のセット

 

 店頭に並んでいる茶葉を見たら一番光沢があって黒々していた茶葉を飲んでみたくなりましたので、100元のセットを注文しました。

 味は紅茶の茎ですから甘いです。小さい頃、麦茶に砂糖を入れて飲んだことがありますが、よく似た甘さでした。

 お茶はポット売りです。30元のを4人で注文して何時間も座っている人と話をしました。車で30分ぐらいのところに住む老夫婦と50代後半の息子夫婦でした。ちょっとしたお出かけのようでした。途中、男性二人は席を外し、马蹄烧饼(くわいのお焼き)を買ってきて店内で食べたり、女性二人はちょっとぶらぶらしてくるといって20分ぐらいすると靴を数足買ってきたりと店のテーブルをキープしながら自由に過ごしていました。

 私にも熱々の马蹄烧饼を食べなさいと分けてくれたので、お礼に私のポットと茶菓子をあちらのテーブルにそのまま置いてきました。熱々の烧饼1枚でお腹いっぱいです。

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             马蹄烧饼(くわいのお焼き)

 

 この通りは30件ぐらい茶館があるそうです。たしかに地元の人はお茶を片手に喋ったり、将棋をしたりと社交の場という感じでした。