茶遊記

中国茶の物語と評茶、茶館情報のブログ。

玉色・芸術茶館

玉色・芸術茶館  杭州市西湖区龍章路10号10-1

 杭州ではじめて住んだのは杭西の文三路でした。この辺りは西湖区という素敵な名前の区域で浙江大学玉泉キャンパスにも遠くないので大学関係者が多く住んでいました。そしてもっと西に行くと紫荆港キャンパスがあります。このキャンパスを中心に西側は次々と開発されていきました。2005年西溪国家湿地公園が開園、2020年には蔦屋が入っている天目里がオープンし知的でおしゃれなスポットが集中しています。

 

 そのせいか、西湖区の茶館は商談に向く個室形式の茶館が多くみられます。そして一見すると茶館っぽくないのも特徴です。西溪国家湿地公園に近い玉色・芸術茶館も近隣は学校や商店が並ぶ街並みに存在します。三階まである店内の席は薄いカーテンで仕切られちょっと落ち着ける空間になっています。

 

 お茶を頼むとフルーツとお茶菓子がセットになっていますが、アレルギーなどで食べれないものがあれば替えてくれますので遠慮しないでお願いしましょう。途中1回だけ、茶葉の交換ができます。この日のお茶菓子には山査片(左から2番目)が出てきました。中国庶民の伝統的なお菓子のひとつです。食欲を刺激するのでおやつによく食べます。

 ガラス製の素敵な茶器は扱いやすくお茶を淹れるのがちょっと嬉しくなります。

 

 階段に置かれた足元の灯り取りのローソク、掃除の行き届いた清潔な化粧室は女性オーナーならではのおもてなしがうかがえる茶館でした。