茶遊記

中国茶藝師、評茶師。中国茶の物語と評茶、茶館情報を綴っています。

茶遊記Vol. 84 2025年3月「雲南紅茶樹齢600年+のかおり」

Vol.84

   「雲南紅茶樹齢600年+のかおり」

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紅茶:野生古樹紅茶 雲南省臨滄市鳳慶

外形:藍黒色、桃木紅色少々、曲がった棒状、軽い捻り、4−5cm

湯色:金紅色

香気:フルーティな甘い香り(マンゴーのような南国フルーツの香り)

滋味:癖がないシンプルで程よい甘さ

 

  3、4月連続で雲南紅茶をレポートしようと思います。雲南紅茶と一口に言うけど、どれも同じに見えるようで違う。中国の茶店では同じように置かれているので飲むまでわからないこともしばしば。2ヶ月連続で樹齢600年以上と1000年以上の古茶樹から加工した茶葉を比べてみる。茶葉の良し悪しはあくまでも個人の好みによるとはいえ、購入時の参考にしていただけたら幸いです。

   雲南省は昆明を軸に普洱や香格里拉,西双版纳などへ移動できるようになっている。逆に考えれば各地の農産物が昆明に集まってくるので雲南各地の茶葉も昆明で手に入れることが想像できます。

   古茶樹とは樹齢100年以上のものをいい、中国全体では 5494.67万株存在する。そのうち97.32%が雲南省にあるそうです。そこから600年以上となるとぐっと少なくなります。

 今回は雲南省臨滄市鳳慶の滇红を昆明の茶店から手に入れました。茶葉が話してくれたらいいのにといつも思っているのですが、茶樹を動かすことは稀なことなので老古樹は100年以上そこに存在していることになる。しかし、茶葉は茶樹から離れてしまうと出自が不明になり、茶葉に関する情報は生産者や店主を信じるしかないのです。

 樹齢600年以上の紅茶、パッケージを開けた瞬間からべっこう飴の甘い香りに溢れ、微かにトロピカルフルーツの香りを嗅ぐことができました。茶湯も綺麗な金色を帯びたオレンジ色です。滞在中、餅米の料理やタイ料理に似たものをいただきましたが、普洱茶よりこちらの方が合うと思いました。